修験・山伏

 

修験道とは

 修験道はいまから約1300年前、役行者によって開かれた山岳宗教で、山即神、山即宇宙である神仏一体観の信仰による山岳崇拝の精神をもととし、けわしい山岳を歩いて苦労に耐え心身を鍛え、悟りに近づいて仏の境地を得る、在家菩薩道・即身即仏の道である。
 修験とは修行して徳を験すという意味で、理論よりも実践が大切である。元来人間は仏の性質をもって生まれている。しかし迷いの雲におおわれて悪業を作り、この本性を曇らせているので、修行してこのくもりを磨き、清らかな本心に立ち還るのである。


山伏装束ガイド(山伏が身に付けている物の解説)

     

聖護院門跡

聖護院門跡は本山修験宗の総本山であり寛治4年(1090年)に増誉大僧正の開基になるものです。代々の門主は皇族が入寺されます宮門跡の格式の高い寺院です。1788年御所炎上の際には、光格天皇の仮皇居になり、また1854年には孝明天皇の仮皇居になりました。この由緒をもって、昭和11年 聖護院仮皇居 として国の史跡に指定されています。


役の行者(役小角)

修験道の開祖で舒明天皇6年(634)大和の国(奈良)に生まれ、葛城山、大峰山などで顕密の修行し、箕面の龍窟で龍樹菩薩より灌頂を受け秘法を授かり、大峰山上ヶ岳で修験道の守護神ともいうべき金剛蔵王権現を祈りだし、68歳にて箕面山天上ヶ岳で昇天しました。そして寛政11年の1100年の御遠忌には、光格天皇より聖護院に神変大菩薩の諡号が授けられた。平成12年6月1−4日に聖護院門跡にて1300年御遠忌法要が行われました。

 

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